思考力・判断力の著しい低下を招く

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不眠で能率・成績が低下する

「寝る間を惜しんで」という言葉がありますが、忙しく重要な仕事などがある場合は睡眠を疎かにしがちです。でも、睡眠時間を削って頑張ったわりに結果が出なかったり、内容を評価してもらえなかったりしたことはありませんか?これは、徹夜が脳の機能にそぐわない方法だからです。

大脳のシステムはコンピューターとは少し違い、「情報を集めつつ保存」ということが苦手です。「情報を受け取り続けながら処理する」よりは「情報を集めて、いったん遮断して、集中して処理する」という方法が、脳の仕組みにとって効率が良くなります。この「集中して処理する」作業が睡眠なのです。

私たちは起きている間、文字や映像、光、音、食べ物の味、温度や湿度など、さまざまな情報を感じています。そして「眠る」という行動には、起きている間に五感に受け取る刺激をシャットアウトするという意味合いもあると考えられています。眠ることで五感からのインプットを一時的に遮断し、受け取った情報を集中して処理しているというわけです。

脳は、眠っている間に記憶や体からインプットされた情報を処理し、新たなアイディアや論理的な答えを出すことができるのです。そのため「目が覚めたときに悩みが解決した」とか「新しいアイディアをひらめいた」と言うこともおこります。

徹夜での作業を長く続けると、判断力や思考力などの高度な脳の働きが低下します。また、体温や血圧などのコントロールも鈍るため、日中の活動に悪影響が出てきます。徹夜や寝不足の状態での作業ミスや判断ミスが、大きな過失事故につながったケースは後を絶ちません。

眠ってる間に成績が上がる!?

ある実験で「テスト前に徹夜をした人としなかった人」の成果を比べたところ、「徹夜をしなかった人の方が結果がよかった」という結果が出ました。一晩中、問題とにらめっこしていた人よりは、一度眠って起きてから問題を解いた人の方が好成績だったのです。

これも睡眠によって、学習した内容が脳で処理され、定着したからと考えられています。徹夜で詰め込み勉強をしたからといって、成績が上がるわけではありません。むしろ眠った方が良い結果を出しやすいのです。

大きな試験などを目前にすると「最後までしっかり詰め込もう」と、徹夜でがんばりがちですが、実際はよく睡眠を取り、脳のパフォーマンスを高める方が良い結果につながりやすいと言えます。

睡眠時間を減らすと、確かに起きている時間は増えます。しかし、起きていても能率が悪く、結果がわるいのでは仕方がありません。「起きている時間」の内容や質は、眠っている間に作られているのです。

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